Blog お役立ちコラム

「見えているのに、見えていない」

村尾 有香

2026/10/13 UP

こんにちは!前回のブログに引き続き、やぶ市民交流広場ホール(YBファブ)で行われた第20回建設業労働災害防止協会南但分会 安全衛生大会の講演で労働安全コンサルタントの藤本吟蔵先生による講演の話をご紹介します。

「ヒューマンエラーと指差呼称」で事故を防ぐ

というタイトルの講演でした。
スライド資料を使っての講話でしたが、大変おもしろくためになりました。

皆さんは、有名な「見えないゴリラ」の実験をご存じでしょうか。

白い服のチームと黒い服のメンバーが入り乱れながらボールをパスするのですが、

「白い服のチームのパス回数だけをカウントしてください」

というお題を与えられます。

必死にカウントをして「よし15回だった!」と意気揚々と答えたのですが、この映像の本質はそこではなく、カウントするという指示に集中するあまり、同じ空間の中に横切った大きなゴリラにはまったく気が付かない!というびっくりするような結論に至るという面白い実験だったのです!

脳の処理能力には限界があります。ひとつの作業に集中すると、ほかの情報を処理する余裕がなくなります。また、予測していないものは、目に入っていても認識されにくいのです。

現場にも、作業の中に潜む「ゴリラ」がいます。まずは、今日の作業のどこに危険が潜んでいるのかを、あらかじめ知っておくことが大切です。と藤本先生はお話されました。

朝礼やKY活動は、そのゴリラを探す時間でもあります。

米海軍に学ぶ「報告できるチーム」

また講話では、米海軍の艦長の事例も紹介しました。ある乗組員が自分のミスを報告したとき、艦長は叱るのではなく、「よく報告してくれた。心から感謝する」と伝えたそうです。

失敗を隠さずに話せる環境があってこそ、小さなミスの段階で手を打てます。
これが安全のベースになる「心理的安全性」です。

「なぜやらないのか」ではなく「何がやりにくいのか」

もうひとつ大切なのが、ルールが守られていないときの伝え方です。

「なぜやらないんだ」と責められると、人は防衛反応から「うっかりしてました」と答えがちです。これでは思考が止まり、本当の原因がわかりません。

そこで、「何がやりにくかったのか」と聞いてみます。すると、足場の位置が悪い、手順に無理があるなど、現場の本当の課題が見えてきます。責めるのではなく、一緒に考えることが、現場の改善につながります。

これって、仕事のみならず子育てにも言えることだと思いませんか?

現場で気をつけたい4つのポイント

最後に、事故につながりやすい4つの場面をお伝えしました。ど

  • 焦り・忙しさ:工程を優先して、確認の時間を削っていないか
  • 手順の省略:いつもの手順を、勝手に省いていないか
  • 確認の抜け:確認を飛ばしていないか
  • 経験への過信:「ベテランだから大丈夫」と安心していないか

おわりに

ヒューマンエラーは、個人の資質の問題ではなく、人間の本能と環境が重なった結果です。
だからこそ、「止まる・指差す・声に出す」で意識のスイッチを入れ、ミスを事故につなげないことが大切です。

私たちは、全員が無事に家へ帰れる現場づくりを、これからも続けていきます。

ご安全に!

この記事を書いた人

村尾 有香

家づくりの「疑問・不安・わくわく」や日常の「疑問・豆知識・おすすめグッズ」など、主婦歴・同居歴・子育て歴20年以上の経験から情報発信をしていこうと思います!人生は思い出づくり・・をモットーに日々楽しんでいます。

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